2025年2月1日からスタートしたドラマ「リラの花咲くけものみち」
そこで話題になっているのが、
・最終回の結末で聡里と残雪は結婚するのか？
・物語の見どころは？
ということです！
そこでこの記事では、上記の内容を順番に解説していきます！
リラの花咲くけものみち原作や脚本家は誰？
『リラの花咲くけものみち』は、藤岡陽子さんの同名小説を原作とするNHKドラマです。
脚本は、NHKの連続テレビ小説『スカーレット』やドラマ10『満天のゴール』などを手掛けた水橋文美江さんが担当しています。
主人公の岸本聡里という難しい役を演じるのは、実力派女優の山田杏奈さん。北海道の雄大な自然を舞台に、獣医師を目指す若者たちの成長を描いた感動作です。
藤岡陽子の原作小説とは？
藤岡陽子さんは、小説家でありながら、現役の医療ソーシャルワーカーという異色の経歴を持つ作家です。医療現場での経験を生かし、人間ドラマを深く掘り下げた作品を執筆しています。
『リラの花咲くけものみち』もその一つで、獣医師を目指す少女の苦悩や成長を、温かくもリアルに描いています。
脚本家・水橋文美江とは？
水橋文美江さんは、人間の心の機微を丁寧に描く脚本家として定評があります。
『スカーレット』では、陶芸家として生きる女性の半生を描き、『満天のゴール』では、障害を持つ少年が走ることを通じて成長する姿を描きました。
『リラの花咲くけものみち』でも、獣医学を学ぶ若者たちが命と向き合う姿を、心に響く脚本で表現しています。
制作陣と音楽情報
このドラマの制作統括は黒沢淳、尾崎裕和、勝田夏子の3名が担当。監督は映画『時をかける少女』（2010年版）やドラマ『マザーズ』を手掛けた谷口正晃さんです。
音楽は平井真美子さんが担当し、ドラマの世界観を彩るのは、シンガーソングライター・にしなさんの楽曲『つくし』。しっとりとしたメロディーが、北海道の大自然や登場人物の心情と絶妙にマッチしています。
リラの花咲くけものみちドラマあらすじ！
『リラの花咲くけものみち』は、獣医師を目指す少女・岸本聡里（山田杏奈）が、北海道の大自然の中で仲間たちとともに成長していく姿を描いた青春ドラマです。
獣医学を学ぶ中で、動物の命と向き合い、大切な仲間たちと出会い、時には涙しながらも前に進む聡里の姿が、多くの視聴者の心を打つ物語となっています。
第1話：獣医師を目指す少女、北海道へ
物語の主人公・岸本聡里は、小学生の頃に母を亡くし、父の再婚相手と折り合いがつかず、中学時代は引きこもり生活を送っていました。しかし、祖母の牛久チドリ（風吹ジュン）に引き取られたことで少しずつ立ち直り、高校を卒業した聡里は、動物の命を救いたいという強い想いから北農大学獣医学群に進学します。
北海道での大学生活は、獣医学の学びだけでなく、寮生活や仲間たちとの出会いにより、聡里にとって新しい世界を切り開くものでした。
ルームメイトの梶田綾華（當真あみ）は、医者一家の出身でありながら医学部に落ちたことをコンプレックスに感じており、当初は聡里を毛嫌いします。しかし、次第に互いを理解し、親友になっていきます。
また、同級生の久保残雪（萩原利久）は、鳥類オタクで、常に野鳥の観察をしている変わり者。しかし、困難に直面する聡里をいつも気にかけ、支え続ける頼もしい存在です。
第2話：獣医師の道に迷う聡里
大学生活をスタートさせた聡里でしたが、命の選択を迫られる厳しい現実に直面します。獣医師とは単に動物を救うだけでなく、時には安楽死という決断を下さなければならない仕事。その厳しさを知った聡里は、「自分に獣医師の適性があるのか？」と深く悩みます。
そんな時、先輩の静原夏菜（石橋静河）から「獣医師になるのをやめれば？」という厳しい言葉を投げかけられ、ショックを受けた聡里は一度東京に帰省します。そこで、祖母・チドリから亡き母の想いを聞かされ、「母の夢を継ぎ、獣医師になる」という決意を新たにし、再び北海道へ戻ることを決意。聡里は再び夏菜のもとを訪れ、彼女が厳しい言葉をかけた真意を知ることになります。
第3話：動物の命と向き合う決意
時間が流れ、聡里は大学4年生に。仲間たちとともに実習に励む日々を送りながら、ますます獣医学の奥深さを知っていきます。
そんなある日、チドリが倒れたとの知らせを受け、聡里は急いで東京へ戻ります。そこで久しぶりに父と再会。かつて引きこもっていた聡里を見捨てた父から「もう一度一緒に暮らさないか？」と提案されますが、聡里は悩みながらも、自分の進むべき道を見つめ直します。
それでは原作の結末も紹介していきます！
リラの花咲くけものみちネタバレ【最終回結末】残雪と聡里の結婚
『リラの花咲くけものみち』の最終回では、主人公・岸本聡里が数々の困難を乗り越え、獣医師としての道を選択します。人との関わりを避けていた彼女が、仲間や恩師と出会い、命と向き合うことで成長していく姿が描かれ、最後には愛する人・久保残雪と結婚し、新たな人生を歩み始めます。
獣医師の厳しさを知る聡里
幼い頃に母を亡くし、義母とうまくいかずに不登校になった聡里。そんな彼女を救ったのは、祖母・牛久チドリ（風吹ジュン）の温かい愛情でした。北海道での新生活を通じて、ペット獣医を目指していた聡里は、やがて馬や牛と向き合う大動物獣医への道を選ぶようになります。
ある日、実習先の牧場で破水しても産まれない仔馬の命に直面します。
最善を尽くしても、母馬の命を守るために仔馬を諦めなければならないという過酷な選択を迫られる聡里。この出来事を通じて、「獣医師は動物を救うだけの仕事ではなく、時には苦渋の決断をしなければならない」ことを痛感します。
「獣医の仕事は甘くない。無理だと思うならやめた方がいい」ということを感じ、一度は迷うものの、聡里は「この道を進む」と決意。祖母や仲間の支えを受け、覚悟を持って獣医師としての人生を歩み始めます。
祖母との別れ、そして新たな人生へ
大学卒業を控えたある日、聡里にとって最も大切な存在であったチドリが病に倒れる。これまでどんな時も前向きに生き、聡里を励まし続けてくれた祖母の姿が、少しずつ弱っていくのを見守ることしかできない彼女。
しかし、チドリは最後まで「人生に絶対にしなくてはいけないことなんてない」「逃げるのは悪いことじゃない。逃げないと死んでしまうこともある」と聡里に語りかけ、彼女の背中を押します。
祖母との別れを経て、聡里は一人の獣医師として独り立ちすることを決意。どんな困難があっても、前を向いて生きるという祖母の教えを胸に刻みます。
残雪との結婚、そして幸せな未来
大学卒業後、聡里は北海道に残り、大動物の獣医師として働き始めます。そんな彼女のそばにいたのは、ずっと聡里を気にかけ、支え続けてくれた同級生の久保残雪。彼は鳥類オタクでありながら、聡里の成長を優しく見守り、時には支えてくれる存在でした。
「自分の存在が誰かの暮らしの一部になるのは素晴らしい」
この言葉の通り、聡里は自分を受け入れ、愛してくれる残雪とともに新たな家庭を築くことになります。二人は結婚し、北海道の大地でそれぞれの道を歩みながらも、お互いを支え合う人生を選ぶのです。
「リラの花咲くけものみち」が伝えるメッセージ
この物語のタイトルにもなっている「リラの花」は、北海道の春に咲き誇る花。しかし、その時期には気温がぐっと下がる**「リラ冷え」**という現象が起こります。まるで、人生の中で訪れる困難のように。
それでも、春になるとライラックの花は力強く咲く。
聡里の人生もまた、数々の試練にぶつかりながら、それを乗り越えた先に希望が広がっていました。
「春になるとリラが咲くこの道は、明るく険しいけもの道。何に出会うかわからないけれど、私はこれからも後戻りすることなく歩いていく。」
聡里の選んだ獣医師という道は、決して楽なものではありません。
しかし、祖母の愛、仲間たちの支え、そして自分の信念を持ち続けたことで、彼女は確かに自分の人生を切り開いていきました。
北海道の大自然の中で繰り広げられる、命と向き合う感動の物語。『リラの花咲くけものみち』は、涙なしでは読めない、心に深く響く作品です。
その後、北海道に戻った聡里は、実習先の牧場で難産に苦しむ馬の出産に立ち会います。そこで、牛や馬といった「産業動物」を専門にする能見正也先生（甲本雅裕）と出会い、獣医師の仕事の厳しさを改めて痛感。動物たちの命を守ることがどれほど重い責任を伴うのかを学びながら、少しずつ成長していきます。
聡里の獣医師への道は、決して平坦ではなく、多くの苦難が待ち受けています。しかし、彼女はそのすべてを受け入れ、獣医師として生きる決意を固めていくのでした——。
まとめ
『リラの花咲くけものみち』は、命と真正面から向き合う獣医師の姿を描いた感動作です。主人公・聡里は、困難を乗り越えながら仲間とともに成長し、ペット専門の獣医ではなく大動物獣医師としての道を選択。
祖母・チドリの教えを胸に刻み、最愛の人・残雪とともに新たな未来へと進んでいきます。「絶対にしなくちゃいけないものなんてこの世には一つもない」——この言葉が示すように、自分の選んだ道を信じ、歩んでいくことの大切さを教えてくれる作品です。
