10月12日(日)からついに放送がスタートする話題の新ドラマ『ザ・ロイヤルファミリー』。

その放送直後からSNSで大きな注目を集めているのが、
・物語は実話をもとにしているのか?
・元ネタ(モチーフ)について公式がどこまで明かしたのか?
という3点です!
そこでこの記事では、上記の内容を順番に、最新の公式発表情報と画像付きでわかりやすく解説していきます!
『ザ・ロイヤルファミリー』のモデル馬は?
TBS系日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』が放送開始を迎え、競馬ファンやドラマファンの間で注目を集めているのが、「モデル馬はどの名馬なのか?」という点です。
原作者・早見和真氏はインタビューで「特定のモデルはいない」と明言していますが、SNS・X(旧Twitter)では「この馬では?」という予想合戦が白熱。
なかでも競馬ファンの間で話題となっているのが、下記のモデル馬予想ランキング(Top5)です。
1位:ロードカナロア
最も多くの支持を集めたのは、ロードカナロア。G1を6勝した名スプリンターであり、現在は種牡馬としても数多くの名馬を輩出しています。「
ロイヤル」と「ロード」という冠名の響きがドラマタイトルと重なり、SNS上では「山王耕造=情熱の馬主=ロードオーナーのイメージが完全一致」と話題になっています。
さらに、ドラマの主人公・佐藤浩市演じる山王耕造が“馬にのめり込むあまり家族を顧みない”という描写も、実在の馬主たちが持つ「馬への愛と執念」を象徴していると指摘する声もあります。
2位:ディープインパクト
続く2位はディープインパクト。圧倒的な強さと神格化された存在感のストーリーとリンクしていると分析されています。
Xでは「ディープの物語を人間ドラマに置き換えたのでは?」という考察も多く、特に目黒蓮が演じる息子役との“継承”の構図が、ディープ産駒の後継争いを思わせるという声も上がっています。
3位:オルフェーヴル
3位にはオルフェーヴルがランクイン。荒ぶる気性と孤高の才能で知られる三冠馬であり、海外遠征を含む波瀾万丈な生涯が「忠誠と裏切り」「血と絆」をテーマにしたドラマと重なります。
4位:キタサンブラック
4位のキタサンブラックは、有馬記念連覇の国民的英雄。ドラマのクライマックスが有馬記念で描かれることから、「舞台設定そのものがキタサンを意識しているのでは?」という予想も多く見られます。
JRAが全面協力している点も、実際の競馬シーンの再現性を高めており、まさに“リアル競馬ドラマ”としての迫力が期待されています。
5位:コントレイル
5位にはコントレイルが選ばれました。
ディープインパクトの直系として無敗の二冠馬を達成した「令和の後継者」。その“父を超えられるか”というテーマが、まさにドラマの親子関係や世代交代のモチーフと重なるという指摘が目立ちます。若い競馬ファンを中心に支持が高く、ドラマの若手キャストとのリンクを指摘する声も。
結論として、「特定のモデル馬はいない」ものの、複数の名馬の要素を融合させて生まれた“象徴的存在”こそがドラマのモデルと言えます。早見氏自身が「10人以上の馬主に話を聞いた」と語っており、そのリアリティは単一のモデルではなく、競馬という世界全体の縮図を描いた結果。ドラマの「ザ・ロイヤルファミリー」というタイトルも、“血統”“家族”“王道”という競馬の本質を象徴するキーワードで構成されており、ファンの想像をかき立てる巧みな設定になっています。
『ザ・ロイヤルファミリー』の馬主のモデルは誰?
またドラマ『ザ・ロイヤルファミリー』で最も話題を呼んでいるのが、佐藤浩市演じる馬主・山王耕造のモデルは誰なのか?という点です。放送開始直後からSNSや競馬ファンの間では、「関口房朗(フサイチ)では?」「松本好雄(メイショウ)じゃないか?」といった憶測が飛び交っています。
しかし原作者・早見和真氏は、「特定の人物をモデルにしたわけではない」と明言しています。
つまり、山王耕造というキャラクターは、複数の実在馬主のエッセンスを取り込み、競馬界全体を象徴する“架空の存在”として描かれているのです。
とはいえ、まったくのフィクションというわけではありません。早見氏によれば、10人以上の馬主に直接取材を行ったといい、その中で得たエピソードや人生観、馬に対する情熱が、山王耕造という人物像の根幹を形成しています。
特に注目されるのは、関口房朗氏と松本好雄氏という、まったくタイプの異なる2人の大物馬主の存在です。
まず、フサイチの冠名で知られる関口房朗氏は、バブル期を象徴する派手な馬主として有名です。派手なスーツにシャンパンタワー、マスコミを賑わせる言動など、「経営者としても馬主としても強烈な個性」を放っていました。その一方で、愛馬フサイチコンコルドやフサイチペガサスにかけた夢は本物であり、“金だけではなく夢を買う”という姿勢が多くのファンを惹きつけました。山王耕造が劇中で見せる「情熱と傲慢」「成功と孤独」という相反する二面性は、関口氏の華やかでドラマチックな生き方と重なる部分があるのです。
一方で、メイショウの松本好雄氏は、関口氏とは正反対のスタイルで知られる名馬主です。堅実な経営者でありながら、馬に対して深い愛情と哲学を持ち、G1勝利を重ねてもなお謙虚さを忘れない姿勢は多くの関係者から尊敬を集めていました。早見氏がインタビューで明かしたように、松本氏とは実際に食事を共にし、「僕が死ぬまではその話を公にしないでください」と言われるほどの心の深い対話を交わしています。原作中には、松本氏の答えを反映した一節があるとされ、山王耕造が見せる“馬を家族のように想う心”には、この松本氏の影響が強く滲んでいると考えられます。
つまり、山王耕造とは、関口房朗の豪胆さと松本好雄の温情を併せ持つ、競馬界の理想的な「王」像として描かれているのです。派手な成功の裏にある孤独、そして馬という命と真摯に向き合う姿。これらは実在の誰か一人ではなく、取材で得た“10人の馬主たちの魂”が融合した人物像。まさに競馬を愛するすべての人々の象徴と言えます。
また、舞台となる有馬記念も、山王耕造という人物を語るうえで欠かせない要素です。早見氏自身が「一番好きなレース」と語る有馬記念は、年の瀬の緊張感と物悲しさ、そして「終わりと始まり」が交錯する特別な舞台。馬主としての執念、家族との確執、そして勝負の重みが交差する物語を締めくくるには、これ以上ない舞台なのです。原作者が敬愛する宮本輝氏の『優駿』がダービーを目指す物語であることから、有馬を選んだことにも、「血の継承」「夢の終着点」というテーマ性が込められています。
結果として、『ザ・ロイヤルファミリー』の山王耕造は、実在のモデルがいなくとも、競馬界を支えた名馬主たちの精神そのものであり、フィクションでありながら現実よりもリアルに“競馬の本質”を描き出しているのです。
まとめ
10月12日(日)から放送開始のTBS系日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』は、放送直後から
「モデル馬は実在するのか?」「実話なのか?」「元ネタは?」
と話題を集めています。
原作者・早見和真氏は「特定のモデルはいない」と語っていますが、SNSではロードカナロア、ディープインパクト、オルフェーヴル、キタサンブラック、コントレイルなどの名馬が候補として注目されています。
物語の軸となる馬主・山王耕造(佐藤浩市)のモデルも議論を呼び、「フサイチの関口房朗氏」「メイショウの松本好雄氏」などの名が挙がる一方、早見氏は「複数の馬主を取材して生まれた架空の人物」と説明。派手さと情熱を併せ持つ理想的な“競馬王”として描かれています。
ドラマは「血統・家族・王道」を象徴する競馬の本質を映し出し、実在の名馬や馬主たちの魂を重ねた“現実よりリアルなフィクション”として高い評価を受けています。